公開日: |更新日:

GIGAスクールサポーターについて

GIGAスクールサポーターについて紹介しています。GIGAスクール構想の実現に向けて、ICTの導入を進めるなら以下を参考にして取り組んでみてください。

GIGAスクールサポーターとは

GIGAスクールサポーターとは、学校のICT整備に向けた業務支援を行う存在のことです。ICTを活用することで、感染症の発生など緊急時においても、子ども達の学びを保証できます。子ども達の学ぶ環境を保証するためにも、早急に対応する目的で専門の人材が配置されます。

GIGAスクールサポーターの業務内容

GIGAスクールサポーターの役割は、ICT環境整備の設計・使用マニュアルの作成といった初期対応の支援です。工事や納品対応から、使用方法の周知といった業務まで担当して、「GIGAスクール構想」の実現を目指します。

GIGAスクールサポーター制度の運用費

GIGAスクールサポーター制度を活用すると、専門の人材の配置にかかる経費の2分の1が国から補助されます。以下の標準イメージをもとに、各自治体で標準補助額が定められています。

標準イメージ
対象学校数÷4×2×年間230万円×1/2×1/2
(4校に2名)    (雇用単価/年) (半年) (補助率)

※ ただし、設置校3校以下の補助事業者については、補助額が下がり人材確保が難しくなるので、115万円(当該事業の事業費の2分の1まで)となっています。

※参照元:令和2年度補正予算概要説明~GIGAスクール構想の実現~(http://core-net.net/ict/corenet/wp-content/uploads/2020/05/20200511.pdf)

GIGAスクールサポーター制度の対象校

GIGAスクールサポーター制度の対象校は、小中高・特支援などです。以下に詳しく掲載しています。補助割合は、国立・公立・私立かどうかで異なります。

補助割合は国立が定額で、公立や私立に関しては2分の1です。

対象
小学校・中学校・義務教育学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校

業務内容

GIGAスクールサポートは、教育現場でICT環境の整備を担当します。ICTは情報通信技術を意味し、ICT教育では情報通信技術を採り入れた教育方法です。GIGAスクールサポートにはどんな業務内容か解説します。

ICT環境整備の設計

ICT教育自体にメリットはありますが、重要なのは子どもたちがスムーズに学習ができることです。GIGAスクールサポーターはICT環境整備の設計をして、スムーズな学習環境を構築します。アカウント管理方法、セキュリティ、授業で使う運用方針などを行うのです。

ICT環境を整備しないと失敗につながります。子ども一人ひとりに端末を提供しますが、通信ネットワークが遅すぎると問題です。高速大容量で快適なネットワーク通信ができないと効率的な授業には程遠くなります。

ネットワーク環境に必要な工事関連の対応

ネットワーク環境を構築するには工事が必要です。工事完了日までのスケジュール管理や、機器の設定もGIGAスクールサポートが担当します。無線LANのアクセスポイントやサーバーの設定まで、GIGAスクールサポートの業務です。

工事や完了日までは業者の担当者との打ち合わせもしなければなりません。業者と密接な関係があると問題しされかねない点には注意が必要です。GIGAスクールサポートは、施工業者とは切り離された立場かどうかも重要視されます。

マニュアルとルールの作成

ICT機器に関する操作マニュアルの作成も担当します。対象は生徒だけではなく、授業をする教職員用の手び引き所も必要です。ICT機器は、プロや事前知識を持っている人にとっては当たり前の用語でも、ない方にとっては理解してもらえない専門用語もたくさんあります。

GIGAスクールサポーターにはICT知識やスキルを持っていることが大前提です。そのうえで、子どもたちや教職員が理解しやすい言葉でのマニュアル作成が求められます。同時に内容は細部までわかりやすい配慮も必要です。

実際に使用して使い方の指導をする

マニュアル作成以外に実演指導も必要です。マニュアル作成をわかりやすく図や文章で説明しても、実際に使用しないとわからない点も出てきます。そのため、GIGAスクールサポーターは、ICT機器の実演指導を通じて、使用方法を伝える役割があるのです。

ICT機器に関して基礎知識がまったくない方は、生徒だけではなく教職員の中にもいます。各機器について、GIGAスクールサポーターがいなくても誰もが大きな問題なく使えるようにするため、必要な情報はすべて伝えなければなりません。講習後も質疑応答時間を取り、誰もが深く理解して使えるようにします。

ICT支援員との違いは

GIGAスクールサポーターとICT支援員には、初期対応のサポートか、日常的な活用のサポートを担当するかという役割の違いがあります。

GIGAスクールサポーターは環境整備のために、技術的な側面から支援します。対して、ICT支援員は、日常的なICTの活用を支援して、良い環境を維持できるように後押し。初期か、運用後を想定した支援かが大きく異なるポイントでしょう。

GIGAスクールサポーターに求められる人材像とは

GIGAスクールサポーターは、ICT環境整備の知見を有する人材が求められています。

各学校のICT環境整備を進めるので、ICTに関する専門知識が必要です。また、教育現場に導入するため、学校教育や子どもについての知識も求められます。

障害のある児童生徒も効果的に活用できる支援装置の整備が必要なので、地域・学校・学ぶ子ども達の実情に合わせて効果的な支援をしなければなりません。

GIGAスクールサポーターに求められるスキル

GIGAスクールサポーターになるには、必要なスキルがあるため解説します。

ICTに関する深い専門知識

GIGAサポーターは環境の構築、マニュアル作成や指導など、ICTに関する専門知識と技術力が求められます。パソコン、タブレットなどハードに関する知識も必要です。「小規模な現場だから」「簡単なことしか教えないから」というだけで「最低限の浅い知識さえ持っていれば大丈夫」というわけにはいきません。

ハード以外にソフト面の知識も必要です。学習では教材も使いますから、知識を持っていないと効率的に活用できません。懐疑的な方の疑問についてもしっかり受け応えられるように他校での事例や、関連ソフトの活用法の提案ができる高いレベルが求められます。

ICT教育に関する知識

ICTの専門知識と技術力があるだけでは技術者です。GIGAスクールサポーターは、ICT教育の人材ですから、ICT教育に関する知見も求められます。子どもと接する機会は多くないかもしれませんが、ICTを活用してどんな教育ができるか提案できる力は必要です。

ICT教育を受けるのは子どもですが、成長すれば思考力や理解力も変化します。その点も深く理解した上で、対象となる子どもが効率的に学習ができるかも理解しないと、ICT教育の提案もできません。学校のカリキュラムの把握も求められます。

文書作成スキル

子どもから大人まで誰もがわかりやすく、使いやすいマニュアルを作成するには、文書作成スキルも求められます。作成対象に関して把握しているだけではなく、情報を平易でわかりやすい文章に変換しなければなりません。

大人でもわからないような専門用語で埋め尽くしても、理解はできないでしょう。説明、表、図なども入れて、直感的にわかりやすい言葉での説明が必要です。そのためには、わかりやすい言葉でのアウトプットができるスキルが求められます。

コミュニケーションスキルも必要

GIGAスクールサポーターは、教職員や子どもをはじめとした学校関係者だけではなく、工事を請け負う業者ともコミュニケーションを取らなければなりません。当然、コミュニケーション力の高さが求められます。

学校側はどのような要望があるのか理解した上で、施工業者と話し合いをしなければなりません。どちらかが大きく損をしないように時には駆け引きも必要です。どちらか一方が有利にならないようにするには、コミュニケーションスキルは必須といえるでしょう。

専門業者への業務委託も選択肢の一つ

GIGAスクールサポーターは半年ほどの短期間の活動になるため、人材確保が難航する可能性があります。そこで、円滑にICT環境を整備するなら、専門業者へ業務委託するのも一つの手です。ICT導入に向けたコンサルティングを実施している専門業者だと、様々な学校に導入した経験をもとに、学校に合った方法をアドバイスしてくれます。

関連ページ

デジタル採点システム比較ガイド|先生にも生徒にも優しいらくらく

GIGAスクール構想
GIGAスクールの利用前に指導しておきたいパスワード管理
GIGAスクール構想の抱える課題とは
ICT支援員について
GIGAスクール構想に向けて助成金はでるの?
GIGAスクールで教員の負担はどう変わる?
便利な機能で業務効率がアップ導入前のお試し期間がある
採点システム3選
百問繚乱
百問繚乱公式HP
導入前の
お試し
無料
料金 9万円~
システム
環境
クラウド型/
オンプレ型
弱点対策
テスト作成
自動
EdLogクリップ
採点支援システム
EdLogクリップ採点支援システム公式HP
導入前の
お試し
有料
料金 要問合せ
システム
環境
インストール型
弱点対策
テスト作成
手動
採点ナビ
採点ナビ公式HP
導入前の
お試し
無料
料金 要問合せ
システム
環境
インストール型
弱点対策
テスト作成
手動

・お試し期間:無料有料に関わらず、導入前にトライアル期間があるかどうかを解説しています。
・弱点対策テスト作成:採点結果から、生徒のニガテを克服するための対策テストを作成できる機能の有無。データベースをもとに自動的に問題作成をしてくれるものもあります。

※導入前のお試し期間があり、採点結果の分析や弱点補強問題を作成できる機能を持ったシステムを選定しています(2020年10月2日調査時点)。
※各機能は追加オプションであり、基本料金には含まれていない場合もございます。